ドムドム社長「39歳で初めての就職先」は"ギャルの聖地"。議員の夫を支える主婦、人生の岐路で飛び込んだ新しい世界

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「ギャルの聖地で、アラフォーの自分はやっていけるのか?」「若いスタッフたちの仲間に入れてもらえるのか?」不安ばかりでしたが、いくら悩んでも、不安が解消することはありません。

当時の私は不安と戦うよりも、「病に伏した夫を支えなければ」「夫には政治家として再起してほしい」「野球を頑張っている息子を支えたい」その気持ちに集中するほうが容易(たや)すかったように思います。

働くことへの不安と、「家計を支えなければならない」という切羽詰まった状況が、不思議と良いバランスで心の均衡を保ってくれたのかもしれません。

片方だけを見ると大変に感じますが、両方に気を配ると、大変なことは倍増せずに半減する、という面白い現象が起きていたように思います。家族が生きていくために「働くこと」は避けられませんでした。

「できるか、できないか」の二択ではなく、生きるために「やるしかない」の一択のみ。ネガティブなことを考えても仕方ない、ネガティブなことを考えるのをやめよう、と素直に腹落ちしました。

「未知の世界109」へ踏み出して

今思うと、そのときはそう思わないとやっていけない状況でした。未知の世界109。私は胸を躍らせながら足を踏み入れました。ドキドキしながら全店舗を偵察すると、ブランドごとに異なる魅力的な世界が広がっています。

中には「カリスマ店員」と呼ばれるモデルのような雰囲気を持つ方もいて、その周りには多くのお客様が集まっていました。不安は一転し、こんな華やかな世界で働けるのかと思うと、気分が高揚し、ワクワクしました。

働きに出るのも初めてなら、アパレル業界や渋谷109のカルチャーなどなんの見当もつきません。私は、若いスタッフたちにすべてを教えてもらおうと心に決めました。

10代から20代前半の彼女たちは、ギャルカルチャーの体現者。彼女たち自身が、まさに商売のヒントやアイデアの宝庫です。そんな彼女たちを心からリスペクトし、共に歩むことが成功への近道だと感じるようになりました。

円満な人間関係が功を奏して、入社以来店舗の売上は徐々に伸びていきました。店長・専務として勤めた約5年間で、年商は約2倍になりました。私を支えてくれたのは、他でもない、若い彼女たちだったのです。

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