ドムドム社長「39歳で初めての就職先」は"ギャルの聖地"。議員の夫を支える主婦、人生の岐路で飛び込んだ新しい世界
彼女たちと働き始めた日々は、思いもよらないことの連続でした。
例えばある初売りセールの日。朝7時に出勤した私を出迎えたのは、お店で眠るスタッフの子でした。聞けば、朝方まで遊んでいて、一度帰宅すると遅刻してしまうからお店で寝ていた、と。
またあるセール期間のこと。商品を6階の店舗まで運ぼうとしたら、エレベーターがなかなか来ません。
がく然としながら、待つしかないか……と思った矢先、しびれを切らしたスタッフが、ハイヒールを脱いで商品が入った段ボールを肩に担ぎ、階段を駆け上がりだしたのです。
その前のめりな気迫があまりにすごくて、一瞬あっけにとられました。彼女こそが、のちに私のビジネスパートナーとなる、のりちゃん、こと、新村法子さんでした。
昔も今も心からリスペクトする彼女たち
彼女たちの行動は大胆で突飛、いつも驚かされつつも、仕事に対する責任感とガッツに感心させられることがたくさんありました。そこで学んだことを一言で表すなら、それは「常識や既成概念にとらわれない心」です。
濃いメイクや派手な髪色、長いネイル、露出の多い服装に驚いたのは最初のうちだけ。すぐに内面的な魅力に目が向くようになりました。私は彼女たちを通して、自分の凝り固まった考えや価値観から抜け出し、ニュートラルな目で人を見る力を養うことができたのです。
物事を多角的に捉え、新しい価値を生み出すマインド。この「こだわらない心」は、私の心の奥底にいつもある羅針盤となり、物事を判断するうえで大きな影響を与えています。
のちに社長を務めることになるドムドムハンバーガーで、カニや舞茸を丸ごと挟むなど〝変わり種〟を商品化できるのも、ファストフード店なのにアパレルとコラボグッズを作るのも、すべてはこの「こだわらない心」があったからです。
振り返れば、私はそれまでとても狭い世界で生きていたのかもしれません。小学校から短大まで同じ私立校に通い、卒業してすぐに結婚、住まいも変わらず同じ街でした。
夫を支え、息子を育てる毎日で、私の目に映っていたのは世界のほんの一部分でした。そんな小さな世界を打ち壊して、「こだわらない心」を教えてくれたのは、ほかでもない、109で出会った彼女たちでした。だから私は今でも、彼女たちを心からリスペクトし、感謝しています。
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