エヌビディアが打ち出した「フィジカルAI」ワールド。世界屈指の企業を競わせ、独自の世界を構築

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『半導体 新次元』特集バナー
時価総額世界トップの米半導体メーカー・エヌビディアが、新たな世界観を唱えている。人間とロボットが同居し、協働する世界だ。キーワードは「フィジカルAI」である。『週刊東洋経済』2月14日号の第1特集は「半導体 新次元」だ。
週刊東洋経済 2026年2/14号(半導体 新次元)[雑誌]
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エヌビディアの驀進(ばくしん)が止まらない。

生成AIブームを追い風にアメリカのグーグルやアマゾン、マイクロソフトといったハイパースケーラーによるAIデータセンター投資は過熱の一途。そこで使われるGPU(画像処理半導体)の供給元として、エヌビディアはもはや不可欠な存在となった。

2026年1月期の売上高は2128億ドル(約32兆円)と前年から60%以上増加する見込みで、時価総額約4.6兆ドル(約700兆円)は世界トップ。GPUメーカーとして競合するAMDの時価総額はその10分の1、インテルに至っては20分の1にすぎない。

データセンター向けのGPUで圧倒的な地位を築いたエヌビディアが、次なる一手として打ち出しているのがフィジカルAI、すなわち「現実世界で動くAI」だ。

新たな需要「エッジAI」

フィジカルAIと生成AIの大きな違いは、ミッションを実行する起点だ。

生成AIは人がスマートフォンやパソコンで指示を出すと、データセンターに積み込まれたGPUが計算処理をしてテキストや画像を生成する。ミッションを実行する起点はデータセンターだ。

一方、フィジカルAIで実行するのはデータセンターではない。ロボットや自動運転車のようなエッジ(端末)に内蔵されたGPU、つまり「エッジAI」だ。

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