【48歳初産のリアル】若い頃の自分に「真面目にライフプランを」と伝えたい、女性管理職が語る"仕事・妊活・育児の真実"<50代×20代対談>

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A子:少し気持ちが楽になってきました。でも、私は20代後半から30代前半のキャリアの積み上げを失います。今後子どもを複数人育てながら将来的に社内の重役を目指すというのは正直無謀な気がします。遠藤さんは20代から40代半ばまでの実績が評価されて、今はお子さんもいて管理職に就かれているという結果につながったのではないでしょうか。結局はないものねだりですが、人生選択の難しさを痛感しています。

遠藤:子どもがすごく小さいときは確かに大変です。やっとの思いで保育園に預けて職場に来たのに「熱が出たのでお迎えに来てください」と呼び出されて病院に連れていったり……。子ども時間が中心なので、合間に大人時間があっても思考力はすぐには戻りません。物事を深く考えられず、ずっとバタバタしている感じです。

でも、そんな状況がずっと続くわけではありません。子どもの成長に合わせて、仕事で一歩踏み出すべき場面もあるでしょう。そこは意識の持ち方です。マミートラック(出産や育児を機に女性が第一線から離れ、専門的な業務や昇進から遠ざけられる状況を指す言葉)は本人が意識しないと、なかなか抜け出しにくいのかなとも感じます。

A子:マミートラックという言葉があるんですね。知りませんでした。気を付けないと乗ってしまいそうです。

家庭と仕事両立の秘訣は「使えるサービスは使う」

遠藤:家庭と仕事を両立するためには工夫と調整が必要です。今は男性も育児休暇を取得するのが身近になってきましたし、外部の育児支援サービスもいろいろあります。そのうえで「私はこの仕事がやりたいです」とあきらめずに明示すると、会社も動いてくれるかもしれません。

30代40代は馬力を出せるときでもあるので、自分にあえて負荷をかけてもいい場面は必ずあります。50代の私は自分に負荷をかけ過ぎですけど(笑)。多様な働き方をしている数十人をマネージする部長職は、私にとって重責です。

A子:管理職にならないというキャリアもありましたか?

遠藤:難しいところですね。会社員として管理職を経験することは重要な気もするからです。管理職になって部署の仕事全体を俯瞰して見るようになり、仕事をする上での視点が変わってきました。様々な事柄を調整する場面によく出くわしますが、調整の仕事は個人的に向いている部分もあるのかなと感じます。ただ、日々の仕事と生活に余裕はありません。大変だけど頑張っているところです。

――僕は遠藤さんに近い年齢なので「体力的に頑張れないときもあるのでは?」と思ってしまいます。

遠藤:その通りです。若い頃の私は自分だけで頑張っちゃう人でした。でも、今は大変そうになったら迷わず外にヘルプを出します。今日も社内の保健師さんとの面談を予約したところです。特に困ったことがなくても、日々の苦労を聞いてもらえるだけでもストレスが解消されます。子育て中の今は同僚に「今夜、飲みに行こうよ」と気軽に誘えないので、サポート体制があるのはありがたいです。専門家にはネットワークがあるので、もし悩みが深刻な場合はその先の支援につなげてもらえるでしょう。

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