【48歳初産のリアル】若い頃の自分に「真面目にライフプランを」と伝えたい、女性管理職が語る"仕事・妊活・育児の真実"<50代×20代対談>

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A子:使えるサービスは積極的に使う姿勢が大事なんですね。

遠藤:私は超高齢出産だったので病院や行政に気にかけてもらえるかな、とうっすら思っていました。でも、実際は何もなかった(笑)。重要なのは子どもの年齢で、親の年齢は聞かれないものなんです。だから、大変なときは自分で言わなくちゃいけません。待っていても来ないものは来ません。

高齢出産の夫婦が今抱える、最優先課題は

A子:お子さんのこと、可愛いですか?

遠藤:それはもう! 言うことを聞いてくれなくて大変ですけど、日々のエネルギーになっています。仕事で疲れて帰ってきても娘の顔を見られると嬉しいです(と、スマホで親子動画を見せてくる遠藤さん)。

私たち夫婦の年齢では「子どもが自立するまでどうやって生活していくか」が切羽詰まった最優先課題です。教育費を捻出しつつ、老後費用も確保しなければなりません。若い世代の結婚ならこの先何十年働くことを見越して長期ローンも組めるでしょうが、55歳の私たちにはそのような勇気はなく、迷っているうちに都内の不動産が急上昇。今後も賃貸暮らしです。

娘が自立した後も彼女の負担になりたくありません。そのためには長生きするだけでなく心身が健やかでいること。「とにかく健康に生きる!」が私たち夫婦の目標です。

********************************

以上が遠藤さんとA子さんの対話だ。立ち会った筆者が強く感じたのは、良質な情報を得ることの重要性だ。産後ケアセンターを運営する自治体もあることを知ったときA子さんの表情が少し明るくなった。

親や友だち、同僚には言いにくい話題でも赤の他人になら話せる場合もある。その他人が専門家の場合は適切な支援を受けられるだろう。筆者も親の介護の際に感じたが、福祉や医療の専門家が持っている情報とネットワークは膨大で、特にその地域内のことは知り尽くしていたりする。急に頼られることにも慣れている人たちなので、とにかく助けを求めると活路が見いだせるはずだ。

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目の前の仕事だけをこなせばいい時期もあれば、自分にあえて負荷をかけて仕事で一歩踏み出すべき場面もある、という遠藤さんのアドバイスはA子さんだけでなく現役で働くすべての人に当てはまると思った。周囲と比較するのではなく、今の自分はどんなステージにいるのかを考えれば、答えは自ずと見えてくる。

若い頃から記者として夢中に働いてきた遠藤さん。悲しみや苦しみを乗り越え、今は一人娘を育てながら管理職にも取り組んでいる。だからこそ、力強くて温かい言葉が出てくるのかもしれない。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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