【寝てない自慢は恥ずかしい】AI時代は「昼寝する人」が圧倒的に評価される科学的理由

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その最大の理由は、仕事の中から「脳を休める時間」が激減したことにあります。

これまでの仕事には、実は多くの「単純作業」が含まれていました。資料の体裁を整える、データをコピペする、渡された資料を読んでおく、などなど。こうした作業中、脳は比較的リラックスした状態にあります。いわば仕事の中に「脳の休憩時間」が自然に組み込まれていたのです。

しかし、AIはその「脳を使わない作業」をほとんど肩代わりしてくれます。その結果、人間に残されたのは何か。

AIが出してきたアウトプットを採用するか否か
この分析結果を元に、次はどう指示を出すか
最終的な品質として問題ないかどうか

これらはすべて、脳のエネルギーを大きく消費する「決断」の連続です。生産性が3倍になったということは、「通常の3倍の密度の決断」を、休憩なしで脳に強いている状態なのです。

一流の経営者が「昼寝」をする理由

人間が1日の間に質の高い決断ができる回数には限りがあるとされており、心理学では「決断疲れ」と呼ばれています。

実際に私が見た例を紹介しましょう。数百億円の利益を生み出す、ある企業の社長の話です。彼は「社長の仕事は決断をすること」と定義しており、事業投資から社内備品の選定に至るまで、すべてに自分の意思を込めて決断するというスタイルを貫いていました。

社員旅行の行先から社内ノベルティに至るまで、すべて自身でチェックするという徹底ぶりです。

当然ながら脳の消耗は激しく、彼は18時には必ず仕事を切り上げていました。ある日のこと、社長室の前に行列ができていました。決裁を待つ社員たちです。しかし社長は部屋の中で、なんと「昼寝」をしていたのです。

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