「別に入れなくてもいいチラシ」をなぜ作るのか…通販会社社長が明かす【客に会わない仕事】の"要諦"

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そして、当然これは「リピーター作り」にも繋がります。

元々未払いをしないような人たちにも「この人たちのことを知っている」「頑張っているんだな」「続きが気になるな」と思ってもらえます。

「お客さんに会わない仕事」だからこそ届けたい

そしてスタッフの能力を伸ばす、コミュニケーションを活性化する事にも効果がありました。

『誰でもできる!結果に繋がる超・マーケティング思考 すべての答えは個客の中にある』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

毎月手書きで会報誌を作る苦労がわかりますし、皆が協力をするようになり、お客さんに届ける「ネタ」を考えるようになります。

「お客さんに会わない仕事」にもかかわらず、「お客さんに楽しみ、喜び、面白さを届けるために頭を使う」ようになったのです。

これによって、わかさ生活は他社より利益がしっかりと出て、その利益を商品の品質アップやお客さんとのコミュニケーションに充てていったのです。

もしあなたが仕事でお客さんに直接連絡ができる、コミュニケーションが取れるのであれば、試しに「手書きのニュースレター」を作って送ってみてください。

現代であればSNSへの投稿でも良いでしょう。1回だけでも、どれだけ頭と時間を使うか感じられると思います。

そして、それを「継続」してみてください。3カ月、6カ月、12カ月……。必ず、プラスの効果が生まれます。

角谷 建耀知 株式会社わかさ生活 創業者 代表取締役社長

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かくたに けんいち / Kenichi Kakutani

1961年、兵庫県丹波市生まれ。福知山商業高校(現・福知山成美高校)卒業、東海大学中退。18歳の時に脳腫瘍の手術により大学を中退。 右目の視野を失うも、健康器具の実演販売業界で働きはじめ入社2カ月目で成績トップで給料78万円を貰うなどの成績を収める。独自の「売り込まない営業スタイル」で成績トップ常連となり20代で独立。会社を年商10億円規模まで成長させるが、31歳の時に会社が倒産し借金4000万円を抱えるも、再び起業し1年で完済。1998年、36歳で「株式会社わかさ生活」を創業。自身の被災経験や身体的ハンディから被災地支援に力を入れており、創業2年目から地震災害、大雨災害などに多額の義援金を寄付。また2003年から盲導犬育成支援も行う。趣味は高校野球観戦、流行を自身のビジネスに取り入れること。

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