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独立80周年のインドネシアで考えた戦後日本と東南アジアの歩み 「心と心の触れ合い」で得た世界一の信頼度と大きな課題

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ジャカルタの市内の「独立宣言起草記念館」。日本ではほとんど知られていない歴史の舞台だ (筆者撮影)
5人の解説部コラムニストが、気になるニュースの真相を解説する。【火曜日更新】

今年の8月17日はインドネシアにとって独立80周年の記念日である。その直前に訪れた首都ジャカルタは赤と白の国旗で埋め尽くされていた。

祝祭ムードが盛り上がる都心を離れ、市内の閑静な住宅街に足を向けた。目的地は初代大統領となるスカルノが独立を宣言した「独立宣言起草記念館」だ。ここは終戦時に在ジャワ島日本海軍武官だった前田精(ただし)少将の公邸だった。オランダの植民地だったインドネシアを占領した日本は当初は直接支配の継続を意図していたが、敗色濃厚となった1944年に「独立付与」へ方針転換。しかし実現には至らないまま時間切れとなった。

当時ジャワ島を所管していた日本陸軍は、インドネシアを独立させないまま連合国に引き渡す方針だった。即時独立を主張する急進派と現状維持を求める日本軍との板挟みになったスカルノらに、前田は陸軍の手が及ばない自邸を独立宣言の場として提供した。後に連合国から責任を問われるリスクを個人で背負ってのことである。

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