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アメリカのナスダック市場に上場する中国のEVメーカー理想汽車(リ・オート)は7月29日、新型の電動SUV「i8」を発表し、同車両の耐久試験動画を公開した。
動画では、i8と8トントラックが時速100キロメートル(相対速度)で正面衝突。i8の車体に目立った変形はなく、バッテリーパックから液漏れや発火は起こらず、ドアも正常に開いた。一方、トラックのフロント部分は大きく変形し、車体は衝突した瞬間に地面から浮き上がった。
耐久試験に使用された「乗龍」ブランドの大型トラックは、中国の自動車大手・東風グループの子会社である東風柳汽が製造したもので、そのブランドロゴが動画に映っていたため、乗龍トラックの安全性が疑問視されることとなった。
東風柳汽は、乗龍ブランドの商用車と「風行」ブランドの乗用車を製造販売している。親会社である東風集団の発表によると、2025年上半期の東風柳汽の商用車販売台数は2万2400台(前年同期比9.4%増)だった。
衝突動画は重大な権利侵害
7月31日、乗龍トラックは声明を発表。ある自動車ブランドが乗龍トラックとの正面衝突動画を公開したことは重大な権利侵害であり、人民の知る権利を著しく損ない、不正競争防止法や広告法などの関連法律に違反する疑いがあると述べた。
乗龍トラックは、ある自動車ブランドが非日常的な試験環境を設計し、一般的な認識と大きく異なるような衝突結果の動画を公開したことは、東風柳汽のブランドイメージをおとしめるだけでなく、多くのユーザーに誤解を与えかねないと指摘した。
その後、乗龍トラックは数日間にわたり、ブランドの名誉を守るためにネット上でポスターを公開し、「安全は空虚な理想ではなく、私たちの毎回の旅をしっかりと守るものだ」などと訴えた。
乗龍トラックは同時に、自社のユーザーに対し、冷静さを保ち、交通規則を厳守して定期的なメンテナンスを行うよう呼びかけた。
理想汽車と、主管機関が認定した試験サービス企業で上海市場に上場する中国汽研は8月3日、論争となっている動画の試験は、i8のパッシブセーフティー(衝突安全)性能を検証するためのものであり、ほかのブランドの車両の安全性能評価とは無関係であると説明した。
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