世界鉄鋼協会によると、2024年の世界の鉄鋼生産量の約53%を中国が占めた。この圧倒的な地位は、数十年にわたる拡大の結果だ。中国は昨年10億トンの粗鋼を生産し、1996年(日本を追い抜いた年)の10倍に達した。
拡大続いた生産、トランプ1.0から横ばいに
過去10年間に貿易摩擦が激化(特にドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任して以来)したことから、中国の鉄鋼生産量は2015年頃からほぼ横ばいに転じた。

中国国内における建設業の低迷や不動産需要の鈍化も要因となっている。近年、中国の鉄鋼メーカーは輸出市場の多様化を図り、より高級な製品にシフトしている。
北米をはじめ、韓国やベトナムなどのアジア近隣諸国を含む従来の輸出市場は、貿易障壁の高まりにより縮小傾向にある。とりわけ、2024年に国内生産者を保護するために関税を課したカナダは、2024年の減少が顕著だった。一方、アフリカ、ラテンアメリカ、中東諸国は急成長市場となっている。

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