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【朝ドラ】やなせたかし「来る仕事は全部ひきうけた。ことわるほどの身分じゃない」NHK番組に出演して驚愕のワケ

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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(写真:yu_photo / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「あんぱん」が、放送回を重ねるごとに注目を集めているようだ。漫画家のやなせたかしと妻の暢(のぶ)をモデルにした物語である。やなせたかしといえば、子どもたちに人気の「アンパンマン」の作者として知られているが、ブレイクしたのは69歳のとき。30代でマンガ家デビューを果たして以来、長く不遇の時代を経験している。遅咲きだったやなせたかしは、いかにして飛躍したのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
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突然舞い込んできたNHKからの出演オファー

朝ドラ「あんぱん」では、「たっすいがは、いかん!」(「弱々しい、そんな元気ないようじゃダメ!」)と高知の方言で、何かと崇を励ましている暢。モデルとなったやなせたかしの妻も、そんな頼もしい女性だった。

やなせが、上京後に就職した日本橋三越の宣伝部を辞めて、34歳でフリーランスになると決意したときには、妻がこう背中を押している。

「会社、辞めなさいよ。なんとかなるわ、収入がなければ私が働いて喰べさせてあげる」

フリーになってからは、暢とともに働いた『月刊高知』での経験が生かされた。イラストや漫画ルポ、コラムや有名人のインタビュー記事など何でも手がけて、その器用さから「困ったときのやなせさん」と重宝されたという。

仕事は途切れることなく生活していくには十分だったが、漫画家として確固たる地位を築くには程遠かった。自分らしさを凝縮させた「代表作」と呼ばれる作品を、やなせは何とかして創り上げたかったのである。

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