【12年ほど前まで生産が続けられていた名車ワーゲンバス】ブラジルで作り続けられていたフォルクスワーゲン「トランスポーター」の詳細に迫る

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エンジンは、空冷式ではなく、水冷式とんばっている
エンジンは、空冷式ではなく、水冷式となっている(筆者撮影)

かつて1979年までドイツで生産された本国仕様のタイプ2は、現在中古車でも手に入りづらいようだ。また、もしあっても劣化などの関係で、各部のレストアなども大変なことがうかがえる。一方、T2コンビ・ラストエディションは、わずか12年ほど前に生産されたモデルであるし、水冷エンジンなどの搭載で性能も向上。まさに最近のクルマとあまり変わらない感覚で乗ることができるのも魅力だ。

電動化されたワーゲンバス日本導入へ

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ちなみにフォルクスワーゲンでは、2017年にタイプ2のフォルムやスタイルをイメージしたBEVバス「ID.Buzz」を発表。つい先日、日本導入が発表された。このモデルは、100%電気とモーターで走るだけでなく、完全自動運転モードも備えた世界初の多目的EVバンだ。そして、興味深いのが、フォルクスワーゲンでは、このモデルに「未来のワーゲンバス」といったキャッチフレーズを使っていること。それだけワーゲンバスやタイプ2といったワードが、今でも多くのユーザーに「刺さる」ものであろうことがうかがえる。

ともあれ、登場から60年近くたった今でも、フォルクスワーゲン次世代戦略車のマーケティングに貢献できるタイプ2というクルマは、まさに歴史的な名車の1台に数えられることだけは間違いない。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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