激変社会での心の守り方 まじめな人ほど「もやもや」に陥る構造とは?

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この3ステップだけでも、もやもやデトックスはかなり進みます。言語化したあとの処理方法も大切です。私の場合は紙に書いてビリビリ破るのが定番ですが、ほかにも――

・SNSで軽く投稿してみる
・ブログや日記に書いてみる
・詩や歌詞にしてみる
・イラストやマンガにしてみる

など、自分に合った外へのアウトプット方法を選ぶことで、より気持ちが整理され、軽くなります。私のおすすめは「創作の源」にすることです。

速すぎる時代に“心”を守る重要性

現代は、言語化が追いつかないほどのスピードで社会が変化しています。もやもやした感情を抱えていると、多くの人は「こんなことで悩む私は心が狭いのかな」「相手に悪気はないのに、なぜ私はこんな風に捉えてしまうのだろう」と自分を責めてしまいがちです。

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しかし、言語化によってもやもやの正体が明らかになると「私が感じていたもやもやが言葉になった。これって私だけじゃないかもしれない」と安心できるようになります。

言語化の本質は、感情の認識です。考えていること、感じていることを言葉にするだけで、感情との距離を取ることができるのです。

変化が早すぎる時代だからこそ、一度立ち止まって、自分の心の声を聞き、それを言葉にしてみてください。それが変化の激しい社会を生き抜くための「心のメンテナンス」になるのです。

最後に、書籍の扉に書かれている言葉をご紹介します。

言葉は「心のもやもやを整頓する道具」である。

もやもやを抱える人は、社会や他人ときちんと向き合おうとしている人だと思います。頑張って生きている人だと思います。いままで感じたことのない感情を抱き、自分だけで抱えてしまいがちなあなたへ。この文章が、あなたの心をほんの少しでも軽くするきっかけになったら、とてもうれしいです。

梅田 悟司 コピーライター・武蔵野大学教授

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うめだ さとし / Satoshi Umeda

1979年生まれ。上智大学大学院理工学研究科修了。広告会社でコピーライターとして活動した後、ベンチャー企業のコミュニケーション戦略の立案を中心とした起業家支援を行う。現在は、武蔵野大学にて、学生起業の支援に加えて、起業家研究を行っている。主な仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」、リクルート「バイトするなら、タウンワーク。」、Surface Laptop 4「すべての、あなたに、ちょうどいい。」のコピーライティングや、TBSテレビ「日曜劇場」のコミュニケーション・ディレクターなどがある。著書にシリーズ累計35万部を超える書籍『「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版社)ほか。

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