135カ国を旅したトラベルジャーナリストが万博へ行ってみた《交通編》。東京→大阪→会場は「相乗り」を駆使して「安く・効率よく」

待ち合わせは新宿西口に19時。あらかじめ集合場所や車のナンバーなどは伝えられている。17分遅れで同乗者が全員集まり無事出発した。筆者以外の2人も男性でいずれも蘭さんの車には乗ったことがあるという。
ここから大阪までは5時間あまりとなる。ただ移動するだけのバスとは異なり、ドライバーの蘭さんや同乗者の方と四方山話が展開される。中でも興味深かったのが、これまでに乗せた乗客や、ほかの「notteco」のドライバーの話。
蘭さんは大阪の寝屋川市に住んでいるが単身赴任で東京に来ており、自宅と東京を行き来するときに「notteco」を募集する。そのため、「notteco」の同乗者も単身赴任のリピーターが多いという。蘭さんは自身が乗客としてほかのドライバーの車に同乗させてもらったこともあり、ドライバーの個性の違いも感じたそうだ。
休憩は浜松サービスエリアで1回。それも10分強だが、トイレに行き、買い物をしたとしてもその程度で十分と感じた。
休憩時間を長くとる高速バスよりも平均時速が速いこともあり、宿泊する大阪市北部のゲストハウス近くまで5時間8分で到着した。新幹線なら同じ区間を約3時間30分で移動できるが、「notteco」を利用することで、交通費を約3分の1におさえることができた。
また、普段なら出会い話すこともないドライバーや同乗者との会話も付加価値と感じた。ドライバーの蘭さんに「notteco」の魅力を聞くと「公共交通機関より安く移動ができるうえ、ふだん接点が生まれない方々と知り合えると思います。私は『notteco』を通じて友人関係ができ、イベントの開催なども楽しんでいます」だそうだ。
その日は桜川駅近くのピクニックホステルに宿泊。金曜泊だがドミトリーが1泊わずか2079円。翌朝は早朝に出発するため、5時間程度仮眠をとってシャワーが浴びられればよく、何の不満もなかった。
万博で大阪のホテルは高騰しているといわれるが、探せば安いところは見つかる。ただ宿によっては深夜のチェックインができないところもあるので注意したい。
万博会場へもタクシーの相乗りで割り勘に
さて、最大の課題は西ゲートにどうやってたどりつくかである。筆者は西ゲート朝9時の入場予約を持っていた。西ゲートへはバスのほか、タクシー、パークアンドライド、
だが、万博の情報収集を進めるうちに、とにかく1分でも早くならび、先頭に近い位置をゲットすることが重要だということが明らかになった。そのためにはすべてのバスが到着する時刻よりも早く西ゲートにたどりつくしかない。
だが、西ゲートは6:45にならないと開門してもらえないという。そこでコスモスクエア駅2番出口を出たところに待っているタクシーを捕まえて西ゲートへ一番乗りしようと考えた。
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