135カ国を旅したトラベルジャーナリストが万博へ行ってみた《交通編》。東京→大阪→会場は「相乗り」を駆使して「安く・効率よく」
なお、自家用車とシャトルバスを乗り継ぐ「パークアンドライド」利用者には、入場ゲートに優先レーンが設けられている。長時間待たずに先頭位置付近をゲットできる最強の選択肢といえそうだ。
コスモスクエア駅から西ゲートまではタクシーで2000円以上かかる。そこでここでも相乗りをしようと考えた。相乗りの手段は3つある。1つはXで募集をかけること。次に「ainori」などのタクシー相乗りマッチングサービスで呼びかけること、もう1つはコミュニティアプリDiscordの「だれでも万博(仮)」内の「タクシー相乗り募集」で声をかけることである。
これらを併用し、結果的に3人の同乗者が見つかったのでたがいの服装を伝えて、コスモスクエア駅の乗り場で待ち合わせた。
タクシーの乗り場には10台ほどのタクシーが待っていたが客はまばらだった。なお、西ゲートに行くタクシーには万博の入構証が必要になる。
乗車したドライバーによれば、コスモスクエア駅で待っているタクシーはすべて入構証があるが、流しのタクシーやタクシーGOなどのアプリで呼ぶ場合には、入構証の有無を確認する必要がある。

コスモスクエア駅から西ゲートまでの乗車時間は10分ほど。そのため6時35分に出れば間に合うが、すでに出発したほかの乗客の姿をみて6時30分に出発した。
西ゲート到着一番乗りを狙ったが…
タクシーは東ゲートですでに数百人にはなるかという長蛇の列を左手にみながら進む。東ゲートの列は夢洲駅に初電が到着する5時39分には始まるという。6時45分に開門する西ゲートとは1時間も時差があるわけだ。

しかし東ゲートに早く並んだとしても開門は両方同時刻。タクシー代を払っても西ゲートを選んで正解だと感じた(東ゲートに入ってすぐのパビリオンに行く場合はその限りではない)。
6時45分の定刻どおり開門され、タクシーが1台ずつ進んでいく。筆者のタクシーは11番目だったが、降りてからは歩く速度で決まる。会計2500円を払う時間も惜しく、
ここから開門直後までが命運を分けることはほかのゲストもみな理解している。一番乗りを狙ったが、11番目のタクシーだったこともあり、先頭から20人目ほどの位置に並ぶこととなった。
筆者の万博滞在14時間15分はこのようにしてスタートした。結果、6時間待ちもあるといわれるイタリア館で1番を獲得したのだが、それらの顛末については「滞在編」に譲りたい。

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