「やるべきことが多すぎて、どこから手をつけたらいいのかわからない」悩む時間を最小化するための思考法

問題解決の糸口が見えないとき、「マトリクス思考」が役立ちます(写真:チキタカ(tiquitaca)/PIXTA)
「やるべきことが多すぎて、どこから手をつけたらいいのかわからない」
「会議は長引くのに、いつまでたっても結論に結びつかない」
「自分の考えをまとめなくてはならないのに、整理の仕方がわからない」
などなど。
残念ながらこうしたことは、ビジネスシーンにおいてはよくあるものだ。しかも問題解決の糸口が見えないというケースも、決して少なくはない。
だがそんなとき、「マトリクス思考」が役立つのだという。
『マトリクス思考:2軸で切る、視える、決める』(グロービス経営大学院著、嶋田毅監修、東洋経済新報社)の著者によれば、その定義は次のようなものだ。
マトリクスとは、2つの軸を設定して物事を分類し、全体像を整理するフレームワークです。聞き慣れない言葉かもしれませんが、やり方はとてもシンプルです。たった2本の線を引くだけで、たとえば、どんな要素が重要で、どこにリソースを集中すべきかが自然と見えてきます。この方法を使えば、複雑な状況でも本質を捉えやすくなり、次に取るべき行動を明確にする手助けになります。(「はじめに」より)
マトリクス思考は意思決定を効率化する
とはいえ、マトリクスの存在を知ってはいても、本当にその力を活用できていると断言できる人は限られるかもしれない。なにしろ具体的な活用法は、それほど知られているわけではないのだから。
そのためここでは、マトリクスを日常や仕事に活用するための“具体的な方法”を明らかにしているのである。
本書は、日本最大規模の経営大学院であるグロービス経営大学院の2年次の研究プロジェクト「マトリクス思考を極める」から生まれたものです。この研究の中で、われわれは改めてマトリクス思考のパワーを確認するとともに、オリジナルの新規マトリクスをどう作ったらいいかなど、様々な議論を重ねました。その集大成とも言えるのが本書です。(「はじめに」より)
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