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ライフ #やすらぎの世界は過去と未来を超えて

救急医療の第一線で活躍してきた東大の医師が語る「理想の最期の迎え方」と「知っておきたい薬の本当のこと」

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  • 矢作 直樹 東京大学名誉教授/医学博士
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私は毎年、節目ごとに山に入ります。とくに二十四節気で季節の転換点にあたる時期には、できるだけ山々へと足を運ぶようにしています。山に入るたびに感じるのは、「自分は大いなる存在に生かされているんだなあ」という感覚です。

「自然とつながって生きる」こと

本来、生きとし生けるもの、動植物はすべて、生まれては死に、やがて土に還っていきます。そうした生態系の大きなサイクルの中で生きているのは、人間も同じです。

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自然とつながって生きることは、生死を超えて在ることでもあり、大きな循環の中に「自分が在る」ということを思い出すことなのです。

古代の日本人は、すべてのものに神性が宿る「アニミズム」の感性をもち合わせていました。その頃の人々は、自然を尊重し、ともに生きていました。大宇宙のリズム、自然界のエネルギー、そして目には見えない存在とともに在る、そんな共生の感覚を大切にしてきたのです。

今一度、この自然を敬い、今自分が「この地に生きている」ことに対して感謝する。人間も自然の一部であることに思いを馳せるだけで、私たちは大いなる存在に生かされているという感覚を、ふたたび取り戻すことができるのです。

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