《ロス抗議デモ》在留邦人に日本国総領事館から連日メール「強制退去」が現実味?

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なお、ドジャースは13日(日本時間14日)のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦を皮切りに本拠地での10連戦が予定されている。

12日付のロサンゼルス・タイムス記事は、中央駅(Union Station)とスタジアム間を往復する無料送迎シャトルは13日からも平常通り運行すると報じている。だが、むろん予断は禁物である。なにしろ中央駅は夜間外出禁止令の対象地域内であるし、ナイター終了時刻は深夜になるのだ。

6月8日付の注意喚起メール

筆者は、ロサンゼルス近郊に30年以上在住しているアメリカ永住権(グリーンカード)保持者だ。在ロサンゼルス日本国総領事館に在留届を提出しているせいだと思うが、事態発生以来、以下のようなメールを連日のように受け取っている。

筆者が受け取った注意喚起メール(画像:筆者提供)

文意は見ての通りだ。刻々と変化する事態に応じて、その都度最新の情報を周知し、安全のために「抗議活動に近づくことのないようご注意ください」と呼び掛けている。

海外における日本人の安全を確保することは在外公館の重大な義務の1つであるが、在ロサンゼルス日本国総領事館はその義務をきわめて迅速かつ忠実に実行してくれているとは思う。たとえば、前述した夜間禁止令に関しては、市長の発表後わずか約40分後に緊急のメールが届いたほどだ。

筆者は、自分自身も不当な理由によって在留資格を奪われるかもしれないという危機感を持っている。合法に滞在している外国人やアメリカ市民でさえ身柄を拘束された、あるいは国外退去させられた事例が数多く発生しているからだ。

不法移民や犯罪者の摘発と称しながら、その影響は合法的市民にも及んでいる。けっして他人事ではない。

最近の一例を挙げると、翌週に出産を控えたキャリー・ロペス・アルバラードさん(28歳)がICEに逮捕されたことが、NBCで報じられた。

アルバラードさんはアメリカで生まれたアメリカ市民だが、パートナーが不法移民だ。アルバラードさんは翌日釈放されたものの、腹部に激しい痛みを覚え、緊急入院を余儀なくされた。

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