《ロス抗議デモ》在留邦人に日本国総領事館から連日メール「強制退去」が現実味?

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現在の治安状況を悪化させた原因も、筆者はトランプ大統領の責任が大きいと考えている。

トランプ大統領は「暴動が起きたから州兵を派遣した」と言い、ニューサム州知事は「州兵動員への反発が暴動を引き起こした」と言う。どちらを信じるかは人それぞれだ。しかし、アメリカの軍隊がアメリカの市民に銃を向けることへの反発は、日に日に大きくなっているように筆者は感じている。

大統領は「王」ではない

トランプ大統領は、6月14日にアメリカ陸軍の250周年を祝う軍事パレードを首都ワシントンDCで行うと発表していている。奇しき偶然なのか、あるいは意図したものか、その日は大統領の誕生日でもある。

「まるで王になったかのようだ」とトランプ大統領に反対する市民グループは'No Kings'と名付けた反対デモを軍事パレードの日に合わせ、全米1500カ所で行うことを計画している。

“No Kings”ウェブサイトより

ICEに対する抗議行動は、全米各地で行われている。

たとえトランプ大統領がロサンゼルスで発生した暴動を鎮静化できたとしても、全米に拡大した抗議デモすべてを抑えることは難しいだろう。状況は依然として流動的であり、今後の展開は、反ICE、反トランプの抗議活動が、全米においてどの程度の規模と影響力を持つかにかかっている。

LAでの反ICEデモ。警察官がデモ参加者を拘束した(写真:Katie McTiernan/Getty Images) 
角谷 剛(海外書き人クラブ) 日本生まれ米国在住ライター

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かくたに ごう / Go Kakutani

米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」(https://www.kaigaikakibito.com/ )会員。カリフォルニア州アーバイン市在住。

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