新規の半分が20代の「Olive」と20代の3人に1人が保有の「楽天カード」、2つの金融サービスが若者に刺さった当然の理由

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三井住友銀行のATM手数料がいつでも無料、他行宛の振込手数料が月3回まで無料といった銀行サービスの優遇のほか、対象のコンビニ・飲食店の利用で最大20%ポイントが還元されたり、給与・年金の受け取りでポイントが付与されたり、都内を中心に店舗を拡大する「Olive LOUNGE」の会員専用スペースが無料で利用できるなど、各種の特典を用意している。

また、Oliveアカウントで発行するカードは、1枚でクレジットカード、デビットカード、ポイント払いを切り替えて利用できる「フレキシブルペイ」であるところも特徴だ。

三井住友カードが行ったアンケートによると、「Oliveを利用して良かったこと」として、全世代では1位が「アプリの使いやすさ」、2位が「決済、口座、証券、ポイントを1つのアプリで管理できる」、3位が「Vポイントが貯まる」という結果だった。

一方、20代の利用者に限定すると、1位と2位は同じものの、全世代で3位だった「Vポイントが貯まる」は5位まで下がり、代わりに3位に「振り込み・送金などがアプリで完結する」、4位に「決済方法が1つのカードで使い分けられる」が入っている。

タイパ重視の20代に刺さる

この結果について三井住友カードの伊藤亮佑氏は、次のように語る。

「Oliveは、20代の初めての口座としての用途と、30代以上で資産運用を始める方などの両方をターゲットにしている。30代以上の世代がいろいろなネットバンクやネット証券を比較したうえで『お得だから』とOliveを選んでくれているのに対して、20代は銀行、カード、証券とそろっていて、送金や振り込みまで1つのアプリで完結できるのが便利だという観点で利用していただいている方が多い。30代以上は利得性、20代以下は利便性を重視している印象だ」

20代はタイパ(タイムパフォーマンス)を強く意識すると言われているが、その傾向が金融サービス選びにも反映されているようだ。利便性を重視するならネット銀行を選ぶ人が多そうだが、なぜメガバンクのサービスを選ぶのだろうか。

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