「ナプキンよりいいかも?」5000円でも人気『吸水ショーツ』は”生理用ナプキン”に取って代わるのか?≪ナプキン最大手≫も「あえて参入」の理由

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生理用品
近年、吸水ショーツや月経カップといった生理用ナプキンに取って代わる“新たな生理用品”が存在感を増している(写真:著者撮影)

「ナプキンよりいいかも?」──。近年、吸水ショーツや月経カップといった生理用ナプキンに取って代わる“新たな生理用品”が存在感を増している。生理用ナプキン市場でトップシェアを誇るユニ・チャームが、こうした代替品の開発・販売に乗り出す背景とは何か。最新の生理用品事情とともに紐解く。

(画像:ユニ・チャーム提供)

ナプキンの「デメリット」を解決

生理用ナプキンの場合、ショーツにテープで装着して使うため、体の動きによってヨレ、ズレが生じ、経血漏れする場合がある。吸水ショーツはショーツそのものが経血を吸収してくれる製品で、月経カップは膣内に経血を溜める樹脂製のカップを挿入するタイプだ。

いずれも、ナプキンで心配な経血漏れを防ぎ、長時間トイレに行けないときや就寝時、スポーツの際などによいとされる。またゴミを減らせるという、環境配慮の観点で選ぶ人もいるようだ。

「ソフィ 体にフィット吸水ショーツ」(写真:著者撮影)

吸水ショーツにはユニクロ、グンゼなどのアパレルメーカー、月経カップには医療機器メーカーなどが参入しているが、ナプキン大手3社(ユニ・チャーム、花王、大王製紙)で吸水ショーツ・月経カップに参入しているのは「ソフィ」 シリーズでトップシェアのユニ・チャームだけだ。

同社は2024年1月に「ソフィ 体にフィット吸水ショーツ」(4928円)、2021年に「ソフィ ソフトカップ」(5918円)を発売している。

使い捨ての「ショーツ型ナプキン」(写真:著者撮影)

注)生理用品にはナプキンを装着することを前提とした「生理用ショーツ(サニタリーショーツ)」や使い捨ての「ショーツ型ナプキン」もあるが、それらと「吸水ショーツ」は異なる。

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