「ナプキンよりいいかも?」5000円でも人気『吸水ショーツ』は”生理用ナプキン”に取って代わるのか?≪ナプキン最大手≫も「あえて参入」の理由

吸水ショーツや月経カップは5000〜6000円と高価だが、その分、使い捨てるナプキン(40枚入りで300〜400円程度)を毎回買う必要はなくなる。月に1回の生理で使うナプキンが(個人差はあるが)40枚ほどとすれば、1年程度で元が取れることになる。
単純に考えると、吸水ショーツや月経カップをみんなが使うようになった場合、ナプキンが売れなくなってしまうのではないだろうか。
ユニ・チャームはなぜ“自らの牙城”を崩すような製品を発売したのか?
ユニ・チャーム広報は「選択肢のひとつとして提供している」と答える。同社は1974年にタンポン市場にも参入し、日本では少数派ながら安定したシェアを持つ。同社の原点には「生理用品を日陰の存在から日向の存在にし、女性が生活の中で感じる不安や不満を少しでも解消したい」という創業者の理念があるという。
なおタンポンは、膣内に挿入することへの抵抗感が根強く、欧米では使用率が高いが、日本では使用経験者は2割程度にとどまる。運動時、旅行や夏場など限られた機会に使うもの、という印象が強い。しかし、そうした少数派向けの製品開発にも取り組み続けてきたのが同社の姿勢だ(花王や大王製紙はタンポンも発売していない)。
タンポンは意外と良い
話がタンポンに逸れるが、個人差はあるだろうが筆者の感覚としては、タンポンを入れていても違和感はまったくない。むしろ使用しているのを忘れるほどだ。替えるタイミングを逸すると滲み出て、下着や服に被害が及ぶのがデメリットだろうか。
一方、ナプキンだとこまめに替えたとしても、蒸れ、ガサガサ、湿っぽいなどの不快感がつきまとう。生理中は肌が敏感になっているため、かぶれることもある。メーカーも快適に使えるナプキンを次々と開発しているとはいえ、タンポンも、印象で判断せず使ってみるとよいと感じる。
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