≪猫看板≫が大バズりの日暮里駅、谷根千エリアが“猫の街”になった意外な経緯も

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日暮里駅の開業は1905年。2020年4月にリニューアルした際に、今の駅標になった。デザインしたのは同社社員。「日暮里駅西口を新たな街の顔のひとつにしたい」という想いから、地域の特色を踏まえたデザインにすることに決めたという。

「当初は、谷中銀座で採用しているフォントに合わせる案や、街に馴染むような和風の既成フォントの案もありましたが、先に誕生した日暮里駅のオリジナルキャラクターが猫をモチーフにした“にゃっぽり”であること、谷根千エリアが古くから“猫の街”と親しまれていることを踏まえ、猫のオリジナルフォントを作成したんです」

今回のSNSでの“バズり”を受け、同社は「たびたび日暮里駅の駅標がSNS上で話題になることは、当駅社員の誇りでもありますし、モチベーションアップにもなります」と笑顔。

愛猫家が駅看板を記念に撮影

特に愛猫家、また谷中銀座を訪れた人々が、駅に戻った際に記念に写真を撮る光景がよく見られるそうで、「さまざまなお客さまから、SNSに西口の駅標を投稿していただいたことで、特に谷中銀座が猫の街であることが一層広く知られるようになりました」と知名度アップにも貢献しているようだ。

床一面に描かれたにゃっぽり
床一面に描かれたにゃっぽり。ついつい足を止めて見つめる人も ※写真は2023年2月撮影 (提供:JR東日本 首都圏本部)

日暮里駅の乗降客数は2022年の段階で、1日平均18万5568人(「国土数値情報 駅別乗降客数データ」国土交通省国土政策局・令和5年度より)。JR東日本の停車駅の中では33番目となる。決して高い数字ではないが、毎年2月は閑散期だったところ、

「駅標や駅キャラクターのにゃっぽりを活用し、毎年2月22日の“猫の日”に合わせ、さまざまなイベントを実施しております。同時期に駅構内の商業施設『エキュート』さんにも協力していただき、猫にちなんだグッズやお菓子を販売することで、従来は閑散期であった期間中にも、多くのお客さまに日暮里駅を訪れていただけるようになりました」

と、うれしいの経済効果もあったそう。この様子はネットニュースにもなり、さらなる知名度アップにも一役買っている。

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