「会社の看板なしで稼ぐ方法がわからない...」副業を始めた会社員の99%が、まず3000円を稼げずに挫折する理由

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③「機能の一部化」の難しさ

これは、大企業で働く方に見られる現象です。一部の役割を担当してきた結果、自分の価値を抽象的な概念でしか表現できなくなってしまいます。

たとえば、自分の仕事を「プロジェクトを回しています」「ブリーフして提案しています」「外注管理をしています」のように言語化し、「スキルは調整力と交渉力です」のように認識している場合です。

「交渉力がある」と言っても、どんな場面で、どんな手法を使い、どんな成果を出せるのか、これは料理人が「おいしい料理を作れます」と言うようなもので、レシピや技法という再現可能な価値やスキルが伝わりません。「調整力」も、組織内では評価されても、自分でビジネスを始めると、「直接やったほうが早いし安いよね」と言われる存在になりがちです。

なぜ「3000円」が重要なのか?

月30万円を稼ぐために、まず「3000円」から。この金額には深い意味があります。

3000円は「心理的ハードル」として絶妙な設定です。ランチ代3日分という身近な金額でありながら、「自分で稼いだ」という達成感を十分に味わえます。

私がサポートしている会社員の方々は、まず3カ月ほどかけて試行錯誤しながら自分に合うビジネスを見つけ、半年ほどで実際に売れ始める(3000円程度の売り上げが立つ)パターンが多く見られます。そして、月10万円に到達した方のほとんどが、その後4~5カ月で月100万円を達成しています。

つまり、最初の3000円を稼ぐ体験こそが、その後の飛躍的な成長の土台になっています。たった3000円であっても、「稼ぐために必要なこと」が理解でき、そのための「仕組み(インフラ)」が整備される。これが非常に大きく、重要なステップになるからです。

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