6代目「フォレスター」2.5ストロングハイブリッドと1.8ターボは独自のキャラクターを持った走りもコスパもレベルの高いクルマだった

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アクセルペダルでの速度コントロールは少々やりにくいものの、再加速のときの出足はよい。どちらをとるか、ということだ。

先に触れたとおり、SPORT EXはよりきびきびと走る印象だ。

デュアルピニオン式ステアリングシステムの調整もうまくいっていて、こちらは切り込んだときの車体の反応がより鋭い。

同時に、カーブで車体がロールしていく速度は抑えめで、フォレスターのもうひとつの個性が際立つ。

「SPORT EX」のコーナリングは気持ちがいい(写真:SUBARU)
「SPORT EX」のコーナリングは気持ちがいい(写真:SUBARU)

SPORT EXは、Premium EXより車内に聞こえてくる音が大きい。ガソリンエンジンにまつわるドライブトレインからの音のようだ。

ただし、耳障りというほどではなく、活き活きした感じがあって私は気に入った。

400万円台の価格は「お値打ち」では?

安全装備の充実も、最新のスバル車にふわさしい内容だ。

ステレオカメラに加えて広角単眼カメラと前側方レーダーをもつ新世代「アイサイト」にくわえ、Premium EX、X-BREAK EX、それにSPORT EXと「EX」がつくグレードには、運転支援システムを組み込んだ「アイサイトX」も標準装備される。

世界初の安全装備が「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」。

従来の歩行者エアバッグより凹型形状が大きくなりAピラー上部までカバーする(写真:SUBARU)
従来の歩行者エアバッグより凹型形状が大きくなりAピラー上部までカバーする(写真:SUBARU)

不幸にも人や自転車と接触してしまった場合、自動車の中でもっとも硬いAピラーに人の頭部が接触するのを防ぐ技術だ。

万が一のとき、凹型のエアバッグがウインドシールドまわりの外部に展開。クッションの役目をはたす。

最後に価格を紹介しておくと、1.8リッターターボは「SPORT」が404万8000円、「SPORT EX」が419万1000円。

ストロングハイブリッドは、「X-BREAK S:HEV」の420万2000円にはじまり「X-BREAK S:HEV EX」が447万7000円、「Premium S:HEV」が448万8000円、そして「Premium S:HEV EX」が459万8000円だ。

ラダー型ルーフレールや専用グリルでアウトドア要素の強い「X-BREAK」(写真:SUBARU)
ラダー型ルーフレールや専用グリルでアウトドア要素の強い「X-BREAK」(写真:SUBARU)

走りの良さや静かで快適なキャビン、充実した安全装備などを考慮すると、新型フォレスターの価格はお値打ちではないか。

【写真】どれが好み?6代目「フォレスター」SPORT/Premium/X-BREAKのデザインを見る
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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