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アメリカでイチゴを生産する日本発の植物工場ベンチャーが、都内に世界最大の研究開発拠点を開設へ・・・NTTや安川電機らが出資する理由とは?
同社によれば、農業の市場規模は約400兆〜600兆円に上る。ただ、現在の農業システムでは人口増や水・農地不足などの問題に対処できず、将来の食糧不足は避けられない。これに対し、水を再利用でき、農地も不要な植物工場が解決策になるというわけだ。

イチゴの収穫はロボットが行っている(写真:オイシイファーム)
古賀氏は「今後、既存の農業が植物工場に置き換わっていくのは既定路線。これで最低でも数十兆円、あるいは100兆円規模の市場ができる」と語る。
数年前には100億円以上の資金を調達していた競合が10社程度存在したが、この5年でほとんどが潰れたという。比較的育てやすく、既存品と味の差別化がしにくいレタスなどを生産していたのが敗因とみられる。
一方のオイシイ社は、植物工場では技術的に難しいイチゴやトマトの量産に成功。これらの作物は、一般的な商品とは甘さや香りで差をつけやすく、ブランドを立てて高単価で販売しやすいのも強みだ。
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