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一世を風靡するも最近、全然名前を聞かない「俺のイタリアン」。実は久しぶりに新業態を出店、“現在の姿”に驚愕したワケ

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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確かに「俺の」は60店舗程度だが、かつてのブームでは多くのメディアに取り上げられたことで、店舗数以上の知名度が今もある。

多くの人が知るようなチェーン店は100店舗、1000店舗単位で展開している。それに比べて70店舗以下でここまで知られているのは改めて考えると稀有な存在だ。

この知名度を武器に、かつてとはまた異なる「俺の」の価値を打ち出し、新しい客層を開拓している最中なのだろう。

・豊富なベテラン人材

同社では、ミシュラン店を経験した料理人や熟練のソムリエが多数在籍するという。採用ページによると「ミシュラン料理長の肩書を捨てて同社に来た人も多い」そうだ。

同社が「ほどよくコスパのいい店」をつくれているのは、彼らの知恵や技術があってこそ。もともと、創業時のビジネスモデルは坂本氏が一流の料理人をあちこちから引き入れて成立させた経緯もある。

・金融・コンサル出身の社長

これが最大の要だ。立石社長は東京大学経済学部を卒業後、金融機関、コンサルを経てネクスト・キャピタル・パートナーズの代表になった人物。

そのキャリアには飲食の「い」の字も出てこない。多くの飲食社長は現場からのたたき上げの人も多いが、上場を目指すのであれば立石社長のようなキャリアで、経営に精通した人が適任なのかもしれない。

上場後の成長戦略は?やや疑問残る

このまま好調に展開すれば上場も夢物語ではなさそうだ。ただ、上場後の成長戦略がどうなるのかは気になるところである。

少子高齢化で将来的に国内の外食マーケットが縮小するのは間違いない。さらに、お酒を飲む人も減っている。「俺の」はアルコール主体のレストランが中心なので、同社が闘うマーケット環境を見るといささか不安だ。

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