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一世を風靡するも最近、全然名前を聞かない「俺のイタリアン」。実は久しぶりに新業態を出店、“現在の姿”に驚愕したワケ

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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かつての「俺の」も素材へのこだわりはひとしおだった。当時の「俺の」は、原価を気にせず良質な素材をじゃぶじゃぶ使うことを矜持としていた。

同店ではじゃぶじゃぶとまではいかないにせよ、厳選した素材もウリの一つ。素材へのこだわりは今も昔も変わらないようだ。

メニューの一例として「炉ばた名物大海老原始焼き」1本1078円、「大トロ鰯原始焼き」1738円、「冷やしフルーツトマト」528円など。

ドリンクには、炉端に合わせた日本酒をはじめ多彩なラインナップが用意される。

「炉ばた名物大海老原始焼き」と「大トロ鰯原始焼き」の2種類の炉端焼きを試食。素材がいいので、おいしくないわけがない(筆者撮影)
「冷やしフルーツトマト」。居酒屋定番の冷やしトマトも、素材や調理法にこだわり割烹で出てくるようなワンランク上の品に(筆者撮影)

立って食べないし驚く原価の品もないけど「ほどよくコスパのいい店」

同店の料理は、概して一過性のトレンドや映えは入れず正統派の品が多い。素材の良さ、確かな技術が光る品々が揃う。

想定客単価は7000円。恵比寿という立地でゆったりと食事が楽しめ、料理は素材にこだわる本格派。五感で楽しめる体験価値もあると思えば妥当な内容だ。「ほどよくコスパのいい」店として重宝されそうだと感じた。

ここまで見てわかる通り、店づくりはかつての「俺の」とはまったくの別物だ。立って食べないし、驚くような原価率の商品もない。そもそも立ち食いスタイルは全社で6年ほど前にやめているという。

店の営業スタイルが昔とはまた違ったものであるのと同様に、経営もまた一新されて再スタートを切っている。

「俺の」シリーズの運営会社は、俺の株式会社という。前身は、ブックオフ創業者の故・坂本孝氏が立ち上げたVALUE CREATE株式会社だ。

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