インド新幹線が導入?「JRと共同新事業」続々登場 スタートアップの知見生かし鉄道ビジネス拡大
優秀賞を受賞したのはAIシステムの研究開発を手掛ける「コーピー」(東京都千代田区、山本浩平代表)。カメラで撮影した画像をAIが解析することで早期の故障発見に取り組んでいる。
現在はパンタグラフの破損や異常をAI技術により早期発見するソリューションを開発中。これにより、「現在は人が半日がかりで何千枚もの画像を確認して異常を発見するという作業がわずか数分でできるようになる」と山本氏が説明する。将来的にはインシデント発生後の迅速な知得および故障位置の特定に挑戦するという。
パンタグラフ損傷トラブルを防げる?
おりしも、5月22日夜に山手線の列車でパンタグラフが損傷し、運転を見合わせるというトラブルが起きたばかり。全線運転再開は翌朝8時すぎまでずれこんだ。このシステムが本格稼働すればもっと早く運転再開できるようになるだけでなく、トラブルを未然に防ぐことができるかもしれない。
なお、山本氏の説明を聞きながら、この技術は鉄道だけでなくさまざまな分野で使えるのではないかと思っていたら、同社はすでに航空宇宙、自動車の自動運転などで実証実験をしており、今回新たに鉄道にも進出したのだという。
「優れた提案が多く、大賞と優秀賞だけでは足りない」という理由から急遽追加された審査員特別賞は業務用人型ロボットの開発を行う「ugo(ユーゴー)」(東京都千代田区、松井健代表)が受賞した。社名は人とロボットの「融合」に由来する。2019年にロボットを使ったビル警備の実証実験を開始しており、2020年に商品化した。
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