なぜドイツ人は日本人の「3倍」休んでも成果を出せるのか?時短術でも効率的な働き方でもない!自由時間を持つための”目から鱗の方法”

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ドイツ人 働き方 充実
ドイツの社会人の多くは、自由時間に満たされています。1日の時間は24時間と同じなのに、体感する時間の余白は、日本人とドイツ人で大きな差があるのはなぜでしょうか(写真:Kzenon/PIXTA)
日本の社会人の多くは、「自分の時間が取れない!」と言います。一方でドイツの社会人で、同じようなことを言っている人は見たことがありません。
『データブック国際労働比較2024』によると、日本人はドイツ人よりも年間で約1カ月も多く働いています。では、ドイツ人はどうやって成果を出しているのでしょうか?
その秘密を『9割捨てて成果と自由を手に入れる ドイツ人の時間の使い方』より、ドイツに長く住んでいる松居氏に聞いてみました。

ドイツの社会人の多くは、自由時間に満たされています。

私の知っている限り、日本人のようにいつも「時間が足りない」「やることが多くて余裕がない」とため息をついている、疲れきった表情の大人はいません。電車で居眠りをする大人もいません。

疲れる前に休憩をとり、常にいきいきと活動しています。1日の時間は24時間と決められているのに、体感する時間の余白は、日本人とドイツ人で大きな差があります。

どうしてドイツ人は、自由時間を持てているのか?

その秘密は、「どれも大事、全部やる」という日本人の考え方と、「大事なことのみ、集中する」というドイツ人の考え方の違いにあります。

「ドイツ人は自由時間が多いのに、日本人よりも生産性が高い」と聞くと、日本人の感覚では、「時短術に優れているのではないか」「効率の良い働き方をしているのではないか」と思うことでしょう。もしくは、「就業時間内は1分1秒もムダにしないように、常に動き回っているのかもしれない」と考えるかもしれません。

ですが、ドイツ人の働き方を見ていると、余裕があり、日本人のように常に時間に追われてあくせくと動いている感じはありません。むしろ日本人の私としては、ドイツ人の手際が悪い姿をよく目にして、気になってしまうくらいです。

では、どうやって生産性を高めているのでしょうか。それが、「大事なことのみ、集中する」という考え方です。

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