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グーグルの「AIモード」は実際どれだけ使えるか? さまざまな場面で通常の検索サービスと比べてみた

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(写真:Mike Kai Chen/The New York Times)

先日、筆者は娘の誕生日パーティーを計画する手伝いをグーグルに頼み、カリフォルニア州オークランドのピクニックテーブルがある公園を探してもらった。グーグルが近くにある公園のリストを生成してくれたので、そのうちの2つを見に行ったところ、そこにテーブルはなかった。

そこでグーグルにこう入力した。「現地に行ったけれど、木製のテーブルは見当たらなかった」。

グーグルは誤りを認め、別のリストを生成したものの、テーブルがなかった例の公園のうち1つが、またしてもリストに含まれていた。

次は近所で手頃な料金の洗車サービスを探してもらった。グーグルが生成したリストには25ドルで洗車してくれるところがあったので、そこへ行ってみると、実際の値段は65ドルだった。

続いてエキゾチックな唐辛子ペーストが買える食料品店を探してもらった。生成されたリストには近くのホールフーズ・マーケットが載っていたが、その店では目当ての唐辛子ペーストは売っていなかった。

ダメダメなAIが変える検索体験

筆者が実験していたのは通常のグーグル検索ではない。「AIモード」と呼ばれるグーグルの新機能だ。これはChatGPTやグーグルのGeminiといったチャットボットに似たツールで、質問を入力すると回答を得られる。今後数週間で世界展開されるAIモードは、間もなくグーグル検索の画面にタブとして表示されるようになる。

AIモードの登場が浮き彫りにしているのは、テクノロジーがオンライン検索のあり方を変えつつある現状だ。何十年もの間、ウェブ検索といえばキーワードを入力する形式だった。例えば「最も信頼できる自動車ブランド」のようなキーワードを入力すると、関連したウェブサイトのリストが表示される、といったものである。

しかし今ではチャットボットを動かす生成AI技術によって、より突っ込んだ質問をしたり、複雑な指示を出したりすることが可能になっている。信頼できる自動車ブランドの例で言うと、「最も信頼できる2025年モデルのセダン5車種の比較表」を作成するよう指示することもできるということだ。

昨年から、AIが生成する要約を検索ページのトップに表示してきたグーグルは、AIモードを検索の新たなフロンティアと位置づけているが、それは従来の検索を補完するという意味であり、まだ従来の検索を置き換える段階には至っていない。

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