子どもの目にボールが当たったらどうすればいい? すぐに対処が必要な目のケガ。眼窩骨よりも小さなものが当たった時は要注意!

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柿島:そうなんですね。近視はあったものの、特に目の病気にかかったことはなかったので、まさか自分が網膜剥離になるとは……。考えてもみませんでした。

近視の抱えるリスク
(出所)『近視は病気です』

窪田:近視が、将来的に目の疾患に影響することはほとんど知られていませんからね。柿島さんと同じように思っている方は多いと思います。私が近視予防の啓蒙活動をしているのも、近視が危険な疾患であることをもっと知ってほしいからなんです。

近視は遺伝より「子どもの頃の過ごし方」で決まる

柿島:私の場合、2年前に突然、右目が網膜剥離になって。それから左目も網膜裂孔になってレーザー治療をしました。どちらも治療はできたのですが、最近になって右目の調子が悪いなと思ったら、網膜剥離の手術で入れた眼内レンズがずれている「眼内レンズ脱臼」だと診断されました。50代になってから、目のトラブルが続いていて。

窪田:幼少期から近視がある人だと、中高年になってから目への影響が出始めるケースが非常によく見られます。 近視は遺伝するものと思われていますが、実は環境による要因のほうが大きいんです。子どもの頃の過ごし方で、何か近視になるような原因は思い当たりますか?

両親ともに近視でも、外遊びでリスクが低下
(窪田氏提供)

柿島:思い当たる節といえば……。よく寝ながら漫画を読んでいたんですよね。「ドラえもん」に夢中になっていて。もしかして、それかなと。あとは、テレビも好きでした。でも、近くで見ることはなかったと思うのですが。

窪田:漫画を読むことも、テレビを見ることも、どちらも見ている対象物が近くにある「近見作業」ですね。テレビを近くで見ていなくても、室内にいて目にさまざまなものが写りこむ状態だと、目は焦点を近くに合わせようとして、近視が進んでしまうのです。漫画や本を読むことに限らず、テレビを見ることや、勉強など、すべて近見作業に当たります。

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