ただ「読む」だけではもったいない…医師が推奨! 新聞を「話す」「書く」という【新習慣】の驚きの効果

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集中しなければ描けませんし、自分の心を画用紙にぶつけるので、心のモヤモヤも発散できます。しかも、何度も描いているうちに必ず上達します。以前よりも上手に描けるようになるとうれしいですし、家族や友だちに絵をほめられるとさらにうれしい。

ほめられた成功体験は自信につながります。「もっと上手になろう」という意欲もわいてきます。

このように、脳をバランスよく使うため、絵を描くことは認知機能の維持や予防にいいと考えられています。実際、アートを通じて高齢者の社会参加や健康促進をはかる取り組みは、官民ともに盛んに行われています。

ポイントは「新聞」と「絵」を関連づけること

しかし、絵を描くだけでは高い脳活効果は期待できません。そこで新聞と絵を関連づけてみましょう。新聞記事を読んで、記事からイメージした絵を描くのです。

『最近、「あれ」「それ」が増えてきた人のための 70歳からの脳が老けない新聞の読み方』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

人は文章を読むときに左脳を使い、絵を描くときには右脳を使います。記事を絵にする際は、左脳で得た情報を右脳に移すので、両方が活発にはたらきます。

描くのは、どんな絵でもかまいません。たとえば、『東京で桜が開花』という記事であれば、桜だけを描いてもいいし、桜のある風景でも、お花見をしている人でも、桜まんじゅうの絵でもいい。どんな絵でもけっこうです。

記事を読んで、どんな絵を描くかを考えるときは基礎思考力を使います。そして絵を描くときは注意力を使います。

下手でもかまいません。イメージして、描くことに意味があります。鉛筆でもペンでも筆でも、黒一色でも色をつけても、あなたがやりやすくて続けやすい方法で試してみてください。

これを毎日続けていると、絵日記ならぬ、絵新聞が完成します。絵新聞で過去を振り返ったとき、「こんな出来事があったな」と思い出すことができます。自分の絵が日に日に上達していることにも気づくと思いますよ。

石川 久 脳神経外科医

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いしかわ ひさし / Hisashi Ishikawa

開頭手術やMRIの画像診断などを含め、1万人以上の脳を診てきた“脳の名医”。学習院大学法学部を卒業後、近畿大学医学部に入学・卒業した異色の経歴の持ち主。帝京大学医学部脳神経外科、脳神経センター大田記念病院などを経て、現在は国際医療福祉大学三田病院脳神経外科に勤務。特に脳腫瘍に関しては、検査・診断から、手術・化学療法・放射線療法・電場療法などの治療法を駆使して、患者の日常生活・社会活動像の構築に最善を尽くす。救急医として、救急医療及び全身管理を専門とし、市民講習会などでも貢献。TBS「まるっと!サタデー」、フジテレビ「ノンストップ! NONSTOP!」などメディア出演も多数。

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