ただ「読む」だけではもったいない…医師が推奨! 新聞を「話す」「書く」という【新習慣】の驚きの効果
実際に、前ページの見出しにつづく文章を、冒頭から声に出しながら読んでみてください。口から「小学校」という言葉を発しているとき、すでに目は「授業の」よりも先を追っていることに気づくのではないでしょうか。
逆に、冒頭のひと文字目「小」以降の文章を紙で隠して、ゆっくりと紙を横にスライドしながら読んでいってみてください。おそらく、上手に読めないはずです。
読んでいる場所と発声している場所が同じだと、よどみなく音読することは不可能なのです。実際、プロのアナウンサーは数行先の文字を目で追いながら原稿を読んでいるという話を聞いたことがあります。
では、具体的にどのように声を出して新聞を読めばいいのでしょうか。毎日行ってほしい習慣なので、まずは1日にひとつの記事を音読するだけでOKです。三面記事やスポーツ記事など、好みの記事を選んで、まずは1日ひと記事、音読する習慣をつけましょう。
音読の際に私がおすすめしたい記事は、時事コラムです。
朝日新聞なら「天声人語」、読売新聞は「編集手帳」、毎日新聞は「余録」、日本経済新聞は「春秋」、全国全紙を調べたわけではありませんが、だいたいどの新聞にも時事コラムは掲載されていると思います。
時事コラムは500字前後で構成されています。日本人が1分間に話す文字数は300文字前後なので、声に出して読むとだいたい2~3分間で終わります。これなら毎日読むことが可能ですよね。
コラムなので起承転結があり、時事ネタが取り上げられていたり、耳慣れない新しい単語があったり、初めて目にするような故事が引用されていることもあります。事実を中心に伝えている一般記事にくらべて、読んでいて飽きません。
音読する際には、できるだけ文章の意味も理解して読むようにしてください。音読を録音して、聞き返してみるのもおもしろいと思います。正確に読めたと思っていたのに、けっこう誤読があることに気づくかもしれません。
記事のネタを絵にすると脳がバランスよく動き出す
絵を描くのはお好きでしょうか。私はけっこう好きなほうで、セミナーや講演でイラストが必要な場合、わりと自分で描いてしまいます。じつはこの「絵を描く」という行為は、楽しみながら脳活ができる方法としてとってもおすすめです。
絵を描くとき、人は、想像力、記憶力、空間認識能力などをはたらかせます。脳から手先の神経に細かい動きも要求されます。
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