ただ「読む」だけではもったいない…医師が推奨! 新聞を「話す」「書く」という【新習慣】の驚きの効果
そこで本稿では、新聞を読んだあと、「声を出して話す」「書く」といった内容をつけくわえて、脳活効果をさらに高める方法を紹介しています。
少し面倒だなと思うかもしれませんが、そもそも「面倒」を理由に行動しないことが、脳にとってはマイナスです。紙とペンを用意しながら新聞を読む、ぜひ試してみてください。
「声を出す」だけで新聞の効力が爆上がり
小学校の国語の授業のとき、先生に指名され、声を出して教科書を読んだ経験はみなさんにもあると思います。
これは、子どもには文字の読み方を学習させたり、登場人物への共感をうながしたり、いろいろな意味があった方法だと思いますが、じつは「音読すること」は大人にとっても大きな意味があることなのです。ぜひ、新聞を音読してみることをおすすめします。
「そんな馬鹿な」と思うかもしれませんが、私は大真面目です。普通、新聞は音読しないかもしれません。でも、だまされたと思って、やってみてください。なぜなら、黙読よりも"音読のほうが"脳を鍛える効果がはるかに大きいからです。
その驚くべき効果をお伝えしましょう。
まず、音読をくり返すことで、語彙力や読解力は向上します。声に出して文章を読むと、文章の構造や内容を理解しやすくなり、論理的思考力も高まり、それをくり返すことで記憶力もよくなります。
そして、黙って読むよりも時間がかかるので、きちんと読もうという意識がはたらき、集中力も高まります。
文字を認識し、その意味を理解するというときにはたらく脳の部位は、黙読も音読も同じです。しかし音読するときには、脳はこんな複雑なはたらきをします。
言葉を発するために筋肉を動かす計画を立てる→声帯や筋肉を動かす指令を出す→口や舌の動きを調整して発声する→(声を出したあとは)読み間違えがないかをチェックする
読み方がわからない文字や難読文字が出てきた場合は、脳は過去にその文字を読んだ・見たことがないかを、瞬時に探し出そうとします。
また、声を出しながら文章を読むとき、私たちは高度なテクニックを使っています。口に出している文字よりも、目はすでに数文字先を見ているのです。
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