「発達障害の子ども」に自信をつけさせるために…【小さな成功体験】を積み重ねるための"ちょっとした工夫"
スモールステップは、ASDタイプの強いこだわり行動をやわらげるときにも使えます。
「思っていたのと違う」のは当然のこと
子どもは基本的に、保護者の常識や教育方針で育てられます。保護者もまた、自分の親のそういった考え方に影響を受け、引きずられがちです。
特に最初の子どもに対しては「こうあるべき」という考えが強かったり、「このぐらいはできてほしい」といった期待を持ちやすいものです。
ですが、特性を持った子どもを育てる保護者は、「普通の子どもはこうあるべき」を手放して、オーダーメイドのやり方を考えるという方向へ切り替えてもいいのです。
「思っていたのと違う」がいろいろと出てくるのが、特性を持った子どもたちで起きがちです。大多数の人たちに向けて発信されてきた「普通の子育て」とそぐわない部分が出てくるのは、当然のことかもしれません。
特性というものの存在を知り、専門家や育ての経験者と交わることで、保護者だけの発想に偏らないよう、オーダーメイドのやり方を探りながら子どもを導いていくのが基本の道筋になります。
特性は子どもによってさまざまなバリエーションがあり、どうしても困難なことについては、大人が手助けをせざるを得ない状況が増えたりもします。
他の子どもたちよりも多く付き添うことが必要になったり、準備に手間をかけることも出てくるかもしれません。
そのために過保護に見られることがあるかもしれませんが、それは他の大多数の子どもと比べるから、あるいは子どもの特性を理解しきれていないから生じている見方です。
うまくいくやり方には一人ひとり違いがあるもので、特性があるとそれが顕著にあらわれやすかったりします。
将来的に子どもの自立を考えると、少しずつ子どもが自分でできることが増えていくことが望ましいですが、大人が急かしてもすぐにできるようになるわけではありません。
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