「発達障害の子ども」に自信をつけさせるために…【小さな成功体験】を積み重ねるための"ちょっとした工夫"
もし子どもが「やりたい!」と思って取り組んだことが、結果としてできるようにならなかったとしても、子どもがチャレンジする気持ちを持ったことが1つの成長です。やろうと思った気持ちや、頑張った事実を褒めましょう。
大きく2つのメリットがある「スモールステップ」
大きな目標を達成するために、それをいくつかの小さな目標に分解し、1つずつクリアしていくやり方をスモールステップといいます。
例えば、新しい場所へ行くことに不安の強い特性を持つ子どもに対して、「学校の見学会に行く」という大きな目標を達成させなければならないとき、何度も同じように出かけようとしては失敗することを繰り返すと、「だめだった」という否定の気持ちが強化されてしまう恐れがあります。
そこで、スモールステップの考え方で、目標を小さくします。「今日は、ここまではできた」を増やすと、小さな成功体験を少しずつ積むことができ、子どもの自信につながっていきます。
例:「学校の見学会に行く」を小さな目標に分解すると
1.「見学予定の学校に行く」という予定を覚えてイメージする
2.学校に行くための交通機関を調べる
3.学校までの道順を確認する
4.学校の最寄りスポットまで、調べた交通機関で行ってみる
5.最寄りスポットから学校までの道のりを楽しんで、学校の門を見て、帰る
これはあくまでも一例ですが、少しずつ、目的の学校に近づけているのがわかるでしょうか?
子どものペースを尊重して小さなステップを1つずつ試していくことで、どのような作業なら進められるのかを知るきっかけになります。
また、目標を小さくすることで、子どもがどのステップでつまずきやすいのかに気付き、どうサポートしたらいいかを考えるヒントになります。
行動への不安を少しずつ軽くしていき、最終的に「こういったステップを踏むと新しい場所に行くことができるんだ!」と子どもが理解して安心できると、他の場所へ行くときにも同じやり方が使えるようになります。
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