「発達障害の子ども」に自信をつけさせるために…【小さな成功体験】を積み重ねるための"ちょっとした工夫"

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子どもは万能ではありません。大人にだって、できないことや苦手なことはあります。特性を持つ子どもは特に、「どうしてもできないことがある」を保護者が受け入れてくれることを待っています。

「チャレンジする気持ち」を持つことが成長

子どもが赤ちゃん期を終えてさまざまな行動を始めた頃や、園などの集団に入って多数の子どもたちとの比較が始まることで、「こだわりが強すぎる」「落ち着きがなさすぎる」「他の子たちと同じことができない」など、子どもの発達について気になってくるものです。

保護者世代の多くが、「やればできる!」と励まされ頑張ることを経験してきたのではないでしょうか。「練習すれば必ずできるようになる」は、それはそれで希望になったことがあったかもしれません。

ですが、特性が子どもに見えてきたら、どうしてもうまくできないことについて、何をもって「できた!」とするかは以下のように幅を広げてかまいません。

・ ある程度までは頑張ってみて、おしまいにする

・ 大変そうなことは保護者がサポートし、最後のひと作業だけ自分でやらせる

・「ここまで、できたね」と大目に見る

・ 子どもができるやり方を選ぶ

子どもは全員同じ早さで育つわけではなく、同じものに興味を持って育つわけでもありません。周りの子ができる・やっているという理由だけで、その子の特性に合わないことまで強いるのは、やめてかまいません。

クラス全員で行う大縄跳びのように、「大多数の子どもにはできることだけど、その子にとっては困難があることがわかった。でも達成感を得られると思うので、参加はさせたい」というケースもあることでしょう。

新しいことや新しいレベルへのチャレンジは決して悪いことではなく、子どもにとっては好ましい刺激にもなります。

きっかけ作りは大人が担うところが大きかったりしますが、大人の考えで「やらせる・強いる」のではなく、子どもが興味を持って自分から「やりたい!」と思えるものが見つかったほうが、意欲が上がることでしょう。

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