「ドイツ人は断捨離をしない」それでも家が片付いているのは、日本人とは物に対する考え方がまったく違うから

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プレゼントは「消え物以外、お断り」

「80代のうちの母は『スッキリした生活』に関するこだわりが徹底しているわよ」

そう教えてくれたのは50代のドイツ人女性で、彼女の母親は子どもや孫たちに「消え物以外のプレゼントを禁止している」のだとか。プラリネ(チョコレート菓子)やお花などをあげると喜ぶそうですが、それ以外は基本的に「物が増えるから」という理由で却下。消え物以外で喜ばれる唯一の例外は「孫の写真」とのことです。

「母は昔からとても現実的で、地に足がついた人。いわゆるセンチメンタルな感情とは無縁で、物を捨てる時も悩まずにサッと決断するから、高齢者には珍しいタイプかもしれない。母が亡くなったとしても、物が少ないので片付けには苦労しないと思うわ」

ドイツ人は誕生日やクリスマスにプレゼント交換をしますが、最近はこれもどんどんシンプルになっています。商品券だったり、その人が好きそうなテーマの本を選び、ラッピングはリボンだけということも。日々の生活の中で「環境保護」という意識が常に頭の中にある人も多く、「包装なしでリボンだけ」がデフォルトになりつつあります。

また最近は、現金をプレゼントすることもタブーではなくなりつつあります。ドイツのデパートや文房具店では現金を入れるための可愛いカード(ゲルトゲシェンクカルテ Geldgeschenkkarte)を見かけるようになりました。

ちなみにドイツには日本のような「旅先から職場の仲間や友達にお土産を買ってくる」という習慣もありません。もらうだけで使わない、いわゆる「ばらまき土産」のやり取りもないので、ますます家がスッキリしているのかもしれません。

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