【2025年版】全国地価「上昇率」ランキングTOP500地点 上昇率"20%超え"は58地点、首位は48%上昇!

国土交通省が3月18日に発表した「2025年地価公示」によると、全用途の全国平均は前年比2.7%上昇した。4年連続の上昇で、上げ幅はバブル崩壊以降で最大となった。
東洋経済オンラインでは、前年に続いて全国で地価の上昇が顕著だった500地点を抽出。ランキングにまとめた。
前年比の上昇率が20%を超えたのは58地点、30%を超えたのは8地点だった。500位までを見渡すと商業地が357地点と、全体の7割を占めた。
首位はTSMC関連からラピダス関連に交代
それでは、上位の個別地点を細かく見ていこう。首位となったのは、北海道千歳市幸町3丁目で上昇率48.8%。前年は上昇率30.3%で3位だったが、今年はさらに上昇幅を広げ、トップに立った。
同地点の近隣では、国産の先端半導体製造を目指すラピダスが工場を建設中。鑑定書によると「次世代半導体工場の稼働後の状況は予測が難しい部分もあるが、工場の新設に伴い、共同住宅、事務所、ホテル用地の需要が活発化し、受給が逼迫している状況」とある。
3位までは北海道のラピダス関連の地点が続いたが、4位には熊本県菊池郡大津町がランクイン。前年は同じ大津町の別地番(今年は15位)が首位だった。近隣では、台湾の半導体大手TSMCの日本第1号となる工場が量産を開始。北海道と同様、半導体特需に沸いている。
5位の長野県北安曇郡白馬村は、前年の4位から1つ順位を落としたが、トップ5をキープした。こちらは国内外からスキーを目的とした旅行客が押し寄せており、不動産への投資も活況を呈しているようだ。