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「社員が全員、辞めてしまいました…」ひとり残された社長が学んだこと 「当たり前のことしかしてない部下に、感謝しないといけないんですか?」

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  • 藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー
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その瞬間、W氏は頭が真っ白になり、何が起きたのかが分からなくなったと言います。

以降、顧客対応から雑務まですべてW氏が対応し、営業はストップ。顧客を5分の1まで減らし、売上は激減。睡眠時間を削り、体調を崩しながらも必死に業務をこなします。

その後、新たに人を採用し、なんとか数名の部下を抱えるようになりますが、考え方はずいぶん変わったと言います。

「前は営業して売上が伸びて預金残高が増えるのに夢中になってました。なので現場の苦労を考えることもなく、営業に明け暮れていました。そして、社員が現場の仕事をやってくれるのは当たり前と思っていました。

でもあの経験をして、社員が現場の仕事をやってくれてるから自分は営業ができる、それは決して当たり前のことではなく、ありがたいことなんだと気づきました。今は現場で働いてくれる部下に心から感謝してます」

部下が出社してくれることが当たり前ではない

また、不動産会社で働くK氏が、このような話をしてくれました。

「前職のときの部長は恐ろしい人で、毎日のように怒鳴り声が飛んでくるので頻繁に部下が辞めていました。

ただ、辞めるにしても事前に言ってくれればいいんですが、そんな部長には部下も辞めると言えず、突然出社しなくなり、連絡もつかなくなることがよくありました。

そうなるとその部下の仕事を全部自分がやることになり、しばらく深夜残業で徹夜のときもありました。

そういうことを何度か経験すると、『今日もし部下が出社しなかったら……』と毎朝心配してる自分がいるんですよね。

それで部下が出社してくれると『今日も出社してくれた。ありがたい』とほっとするんです。

転職した今でも『部下が出社してくれてありがたい』って毎日思っています。出社してくれるだけでありがたいから、やってくれる仕事のすべてがありがたい。だから、自然と『ありがとう』の言葉が出ます」

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