
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第174回は、東大受験で明暗分かれる一因についてお話しします。
実力が一緒だった東大受験生、その結果は?
僕たちカルペ・ディエムは、東大に逆転合格したいという生徒を何人も指導しています。今年も、逆転合格を果たした生徒もいれば、逆に惜しくも不合格になってしまった生徒もいます。
どんな生徒が合格して、どんな生徒が不合格になるのか、その違いを一言で語ることは難しいでしょう。さまざまな要因が重なった結果、受かる人と落ちる人で分かれます。
ですが、そんな中で、「最後の最後はこれで合否が分かれる」と僕自身が考えているポイントがあります。
それは、「勉強を楽しんでいるかどうか」です。
僕は数年前、東大合格者がほぼいない学校から、東大受験をする2人の生徒をサポートしたことがあります。2人の生徒の実力はほとんど一緒で、最後の模試の結果でも判定はC判定。2人ともギリギリのところで受験しました。結果、片方の生徒は合格し、もう片方の生徒は不合格になりました。
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