
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第173回は、東大理3に合格した生徒の勉強法についてお話しします。
理3に合格した人はどんな勉強をしていた?
東大理3は、日本の大学の中でいちばん偏差値が高い東京大学の中でも、最も合格最低点の高い科類であり、毎年100人程度しか合格者がいない本当に狭き門です。
僕たちカルペ・ディエムは、『東大理Ⅲ 合格の秘訣』という本の制作を行いつつ、東大理3の学生の合格体験記39年分(1100人以上)を分析、「天才」と呼ばれる人たちの勉強法を追っています。
今回の記事では、東大理3に合格した人たちが使っていた参考書についてお話ししたいと思います。
前提として、東大理3に合格する人は、早い段階から1冊の参考書を徹底的に勉強し尽くし、基礎固めを行っている人が多いです。アンケート結果を見ると、使っている参考書は特殊なものではなく、大学受験生であれば一般的なものばかりです。
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