「私は被害者の親族です」“もはやホラー”な医療漫画『脳外科医竹田くん』の作者が、《モデルとなった医師》を先んじて提訴した理由

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作者が漫画を執筆・公表した理由は「一連の医療事故の真相が究明されないまま事件の記憶が風化すれば、また新たな犠牲者が生まれてしまうのではないか」「どうにかしてこの問題を社会に伝えたい」という危機感によるものだという。また、書籍化などの話も届いているが、すべて断っていて、漫画によって収益は得ていないと作者の男性は説明した。

作者の思い「こんなことって起こるのか。私たちもそう思っていた」

原告である作者の男性は3月11日の記者会見で、漫画に込めた思いについて語った。

漫画の作者の男性
漫画の作者の男性(写真:弁護士ドットコムニュース)

「漫画を読まれた方は、こんなことって現実に起こりうるのかと思われます。実際、私たちも医療過誤事件に遭遇するまではそう思っていました。私の親族が医療過誤にあったことで、いろんな経験をした。その実体験にもとづく漫画であるということをわかっていただきたい。

情報提供者からの情報もあって、私が見聞きしてないこともありますが、基本的にはリアルタイムに私たち患者家族が経験したものが本質となって描かれた漫画ということはわかってほしいです」

医師側が、漫画について名誉毀損だと捉えて作者に法的措置をとる考えはあるのだろうか。弁護士ドットコムニュースは、医師による開示請求手続きについて代理人をつとめた弁護士を通じて問い合わせている。回答があれば追記する。

※この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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