大阪・関西万博の目玉「未来の都市」パビリオンを体験 水中工事や変形農業ロボットなど、迫りくる近未来の姿とは?

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クボタでは、複数台のロボットが連携しながら自律的に作業を進めることで、少子高齢化や環境負荷低減といった課題に応える新たな農法を目指している。同社は1970年の大阪万博で「夢のトラクタ」を披露し、当時としては画期的だった技術が現在では標準装備となっている例を数多く生み出してきた。今回のコンセプト機も、近い将来の田畑で日常的に見かける存在となる可能性があるという。すでに大阪のグローバル技術研究所で研究開発を進めており、今後の進化に期待したいところだ。

リアルと連動「バーチャル未来の都市」

この「未来の都市」パビリオンと連動して、KDDIは「バーチャル未来の都市」というサービスを同時展開する予定だ。ここでは「十数年後の日本の町」が仮想空間に再現され、都市部と地方の2種類の町で構成する合計5つのエリアをめぐりながら、課題と解決策を探る体験ができる。

KDDIはメタバース空間上で「バーチャル未来の都市」を展開する(筆者撮影)

空想地図作家・今和泉隆行氏が描いた地図をもとに、協賛各者が「この未来の町で何ができるか」を何度も協議したという。KDDI事業創造本部Web3推進部の館林俊平部長によれば「最初は各者が"やりたいこと"を並べるのが手っ取り早いと思ったが、それでは町の進化を表現しきれない。最終的には町の姿に合わせて、自分たちの技術をどのように活かせるかを突き詰めていく方法をとった」とのことだ。

架空の町の中に、社会課題を解決する技術が展示されている(筆者撮影)

会場内の「Mirai Theater」と連動するコンテンツに加え、「Mirai Research(ミライリサーチ)」と呼ばれる体験も用意される。バーチャル都市を回遊して未来技術や仮想住人と交流すると、「リサーチノート」が埋まり、達成状況によって限定NFTやデジタルアイテムが入手できるという。

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