大阪・関西万博の目玉「未来の都市」パビリオンを体験 水中工事や変形農業ロボットなど、迫りくる近未来の姿とは?

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展示会場では、長さ約4m・高さ約3mの大型模型を使った体験型アトラクション「wind vision attraction」が展開され、うちわで風を送るとシミュレーション航海がスタート。風から水素が生まれ、それが社会でどう利用されるのかという一連のプロセスを大型スクリーンで確認できる。川崎重工業の水素燃料モビリティとのコラボ展示では、船舶で生み出した水素が陸上輸送にも活用される未来図も描かれており、"水素社会"が具体的にイメージしやすくなっている。

うちわで風を当ててエネルギーを作るアトラクションとなっている(筆者撮影)

クボタ:「汎用プラットフォームロボット」

クボタは地球と人に優しい次世代型農業を掲げ、2種類の「汎用プラットフォームロボット」コンセプトモデルを披露している。

1つ目の「Type:V」は、作物の間隔や生育状況、作業内容に合わせて車体の高さや幅を変形(トランスフォーム)させられる大型ロボットで、未来の都市パビリオンの発表にあわせて公開された新型モデルだ。必要な作業機を自動で付け替えられるため、従来は複数の農機が担っていた作業を1台でこなせる。農業だけにとどまらず、建設・物流・災害対応など多領域での利用も想定しているという。

クボタの北尾裕一社長が登壇し、「汎用プラットフォームロボット Type:V」を初公開した(筆者撮影)

2つ目の「Type:S」は4本の脚を自在に曲げ伸ばしでき、果樹園や傾斜地など起伏のある場所でも機体を水平に保ちながら移動できるモデルだ。汎用性の高いアタッチメントを装着できる仕組みで、荷物運搬など農業以外の目的にも柔軟に対応する。1月のCES2025で初公開された「KATR」がベースとなっている。

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