大阪・関西万博の目玉「未来の都市」パビリオンを体験 水中工事や変形農業ロボットなど、迫りくる近未来の姿とは?

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次に進むホールBでは、4つの大きなキューブが並ぶ展示が注目を集める。そこには未来の住人が登場し、訪れた人に直接語りかけるような演出が施されている。新しい技術と共に暮らす、そんな近未来の生活を想像しやすい内容だ。

ホールBの展示
近未来の生活の一端を立体感ある映像で示している(筆者撮影)

未来を投票して体験するMirai Theater

このパビリオンで最も大きな展示が、日立製作所とKDDIが共同で提供する「Mirai Theater(ミライシアター)」だ。「未来は自分たちで変えられる」というコンセプトのもと、120人もの来場者が同時に参加できるシアター形式の施設になっている。手元のスマホやタブレットを使いながら、2035年の未来都市で起こる課題を解決していく体験ができるのが特徴だ。

具体的には、未来の子どもたちから送られるSOSメッセージを受け取り、ナビゲーターと一緒に課題や選択肢について知識を深めたうえで、全員で解決策を選ぶ。投票を通じてサイバー空間でのシミュレーションが行われ、「もしこの未来が実現したら、社会や暮らしがどう変わるのか」を直感的に体感できる仕組みだ。

Mirai Theater
日立製作所とKDDIの「Mirai Theater」。投票で選ばれた3つの未来から1つが上映される(筆者撮影)

たとえば「食の課題」を取り上げると、健康問題が解決した「ヘルスケアシティ」、豊かな食を育む「グリーンシティ」、食卓がバーチャル空間でつながる「シンクロシティ」の3択が用意される。来場者が投票して最も多くの支持を集めたシナリオが上映されるため、参加者によって毎回結果が変わるのも面白い。

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