「1日1万歩」にこだわらなくてOK! 脳や血圧の健康を保つ、名医が勧める「インターバル速歩」のコツ

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このように、痛みがある人は自分で工夫して、それぞれ無理のない範囲で歩くことを少しずつ始めてみてください。あきらめないことが大切です。

体力を上げることが、そんなに大変ではないとおわかりいただけたでしょうか。今の体力に合わせ、続けられるやり方を見つけて、筋力、体力アップを目指しましょう。

私の健康法「山登りと前向きな気持ち」

アプリに助けられて継続

週に4日、「インターバル速歩」を続けています。「速歩」合計を週60分以上を目標にしています。そして実施した直後には、牛乳をコップ1杯から2杯。自ら実践して体感することを重視しているのです。

とはいえ、習慣として継続するのは簡単ではないですね。「続けること」は、インターバル速歩が効果を生む最大のポイントであるのと同時に、最大の壁になっていることかもしれません。

ですから、インターバル速歩アプリが提供する「やる気を起こさせるプログラム」を使用して、助けられています。このアプリを利用すると、

①自己比較ができる:自分の努力が見える化され、努力すれば報われるという気持ちになる。
②他者比較ができる:週60分の速歩を達成している人同士のランキングが示されるので競争心を刺激し、ライバルには負けないという気持ちが沸いてくる。
③仲間づくりができる:自分が所属するグループと他のグループ間でトレーニング実施率を競い合うことで、仲間みんなで頑張る、という意識が芽生える。

内なる意識と他者の目を総動員して、継続を応援しようということです。

体力と気持ちはつながっている

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これまで続けてきた効果として、体力年齢は10歳から20歳若い数値です。周囲からも認めてもらっていますよ。その甲斐あって趣味の山登りも続けることができている。高度差300mから900mほどの日帰り登山を1カ月に1度か2度、楽しみます。

信州には好みの山がたくさんありますが、なかでも「光城山(ひかるじょうやま)」は安曇野(あづみの)で人気の里山で、頂上からの眺望がすばらしい。春は登山道沿いに桜並木が楽しめます。

ほかにも「栂池(つがいけ)高原」の湿地帯は木道が整備されていて、そこから見る白馬岳は圧巻です。そして、白馬八方スキー場からリフトを乗り継ぎ、終着点から少し歩いた先にある「八方池」。池に映る白馬三山は、JRのポスターになる美しさです。

「次はどの山に挑戦するか」と前向きな気持ちでいられるのは、インターバル速歩を続けているおかげだと思います。

能勢 博 信州大学医学部特任教授

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のせ ひろし / Hiroshi Nose

1952年生まれ。京都府立医科大学医学部卒業。京都府立医科大学助手、米国イエール大学医学部博士研究員、京都府立医科大学助教授、信州大学学術院医学系教授(疾患予防医科学系専攻・スポーツ医科学講座)を経て、現在、同大学医学部特任教授。およそ15年で9700人に運動指導を行っている。著書に『最高の歩き方―やせる! 若返る! 疲れにくくなる!』など。

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