「1日1万歩」にこだわらなくてOK! 脳や血圧の健康を保つ、名医が勧める「インターバル速歩」のコツ

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乳酸はエネルギーが作られる際に糖が分解されてできる物質で、エネルギーとして再利用されますが、その時、一緒に分泌される水素イオンが息切れや筋肉痛を引き起こします。

この乳酸が産生されるような強度の運動をして、初めて筋力が向上するのです。

実は、インターバル速歩の「早歩き3分」は、筋肉を鍛えるのに適度な刺激となる量の乳酸を産生させます。そして、早歩きの後の「ゆっくり歩き3分」は、筋肉に溜まった乳酸を洗い出す効果がある。

ですから、早歩きとゆっくり歩きの組み合わせは、運動中の過度な息切れや筋肉痛を引き起こさずに筋力を鍛えるための、理想的な歩行方法だといえるのです。

インターバル速歩の早歩きの時間は、「週合計60分」が理想。具体的には、早歩き3分+ゆっくり歩き3分を5セットとすると早歩きは15分行ったことになりますから、これを週に4回行えばよいということ。もし5セットを朝晩2回行えば、週に2回でよいことになります。

早歩きの時間を増やしてもOK

必ず「3分+3分」ではなく、モチベーションの高い人は早歩きの時間を長くしてもかまいません。

たとえば、早歩き5分にゆっくり歩き5分。10分ずつにしても大丈夫です。また、1日で早歩きの「週合計60分」というノルマを達成してもOK。インターバル速歩は、うれしいことに、こまめに行っても、まとめて行っても効果は同じです。

ただし、重要なのは継続して行うこと。

早歩き3分+ゆっくり歩き3分の繰り返しは、「3分間の早歩きはちょっときついけど、3分間ゆっくり歩き(休憩)を挟めば、またできる」と思えるちょうどいいサイクルなのです。「週1回まとめてやろう」とすると、雨が降ったり、急な用事が入ったりして、それを言い訳に結局やめてしまいがち。ですから、こまめに実施して習慣化することを推奨しています。

名医に聞く健康法
(『名医に聞く健康法』より)
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