ベイカレントの爆走、"ベイカレクローン"の台頭 ただいま絶好調!日系コンサルに新勢力現る

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

結果、東京大学など優秀な新卒を確保するとともに、競合コンサルからの獲得で人員を増強。2015年2月末に919人だった従業員数は、2024年2月末に4321人と4.7倍にも増強された。

この5月には、今まで会社を牽引してきた阿部義之社長に代わって、北風大輔副社長が新たなトップに就任する見込みで、どんな舵取りをするかが注目される。

急浮上する”ベイカレクローン”4社の名前

さらに最近では新たな日系ファームも台頭。俗に「ベイカレクローン」とも称される、Dirbato(ディルバート)ノースサンドビジョン・コンサルティングライズ・コンサルティング・グループの4社がそれだ。

創業者のほとんどがベイカレント出身で、ワンプール制など似たような仕組みで伸びていることから、ベイカレントの再来と話題を集める。オフィスはミッドタウン・タワーや六本木ヒルズ森タワーにあるなど、ブランディングによる統一デザインを訴求する。

最も規模が大きいのはDirbatoだ。ベイカレントで営業の統括責任者を務めた金山泰英氏が設立し飛躍が著しい。売上高は2020年3月期の17億円から、2024年3月期には282億円まで膨張した。

ほかのベイカレクローンが戦略コンサルや新規事業開発などにも手をつける中、同社はテクノロジーを軸にサービスを展開し、実態としてはIT・デジタル関連が大半を占めている。

人材価値を重視するのがノースサンド。強みや弱みを整理し、クライアントから「また任せたい」と思われるコンサルが目標である。「スピードで圧倒しよう」と8つのルールを定義し、全社員に浸透を図るなどカルチャーづくりに励む。

同社はベイカレクローンの中で、直近の売上高の成長率が2倍を超えてトップ。従業員数も足元では1200人を超える。今後は1人当たりの売上高など、生産性向上が課題になりそうである。

次ページこれがベイカレクローン4社の特徴だ
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事